はじめに:3部構成で読むヴィクトリアマイル予想
今回のヴィクトリアマイル予想は 3部構成 でお届けする。
第1部:カムニャック vs クイーンズウォーク──川田騎手がカムニャックを選んだ理由
第2部:AIが導き出す穴馬と枠順の有利不利
第3部:TARGETを使った展開予想と補正タイムの比較、そして注目穴馬のラップ・調教分析
結論から言えば、ヴィクトリアマイルは荒れるレースだ。
人気どころで決まる可能性もあるが、オッズ的に妙味がない割に確実性も高くない。「見(けん)」に近いスタンスで、穴狙いを楽しむのが賢い戦い方だと考えている。
なお、前半の予想は主にAIが担当している。データベースに蓄積した情報とネット検索を組み合わせた予想は、なかなか面白い視点を出してくれるようになった。
第1部:カムニャック vs クイーンズウォーク(川田騎手の選択)
適性比較──マイル向きはどちらか
マイルへの適性で見ると、カムニャックに分がある。
クイーンズウォークは昨年のヴィクトリアマイルで2着に好走しているものの、金鯱賞(中距離)での勝ちぶりが強烈だったことから、本質的には中距離向きだろうというのがAIの見立てだ。
カムニャックの強みは「機械的巡航」──一定のペースを刻んで走れること。ただし、テンションの維持が最大の鍵になるため、当日のパドックは必ずチェックしておきたい。
なぜ川田騎手はカムニャックを選んだのか
「カムニャックの方が強いから」という単純な理由ではないと私は見ている。背景にあるのは厩舎との関係性だ。
カムニャック → 友道厩舎:一度手放すと他のジョッキーに乗り替わってしまうリスクがある。
クイーンズウォーク → 中内田厩舎:川田騎手とは幼馴染みのような関係。一度他の騎手を乗せても、また自分に戻ってくる信頼関係がある。
さらに、川田騎手自身が「乗り難しい」と繰り返し言っているカムニャックを、下手に他の騎手に任せると馬がおかしくなるという教育的な配慮もあるのかもしれない。
川田騎手を軸にする不安
ただし、川田騎手は最近リズムが良くない。軸として買うには少し不安が残る。それなら、ルメール騎手のエンブロイダリーを軸にした方が親和性は高いだろう。
第2部:AIが導き出す穴馬と枠順の有利不利
Bコース替わり初週=内枠有利
今開催はBコース替わりの初週。内枠の馬が有利になる条件だ。
AIの判断では、内枠に入ったエリカエクスプレスが浮上。穴馬の中では真ん中の枠に収まったココナッツブラウンが面白い存在と見ている。
逆に、外枠に行ってしまったニシノティアモやパラディレーヌは評価を下げている。
読者リクエスト──アイサンサンの評価
今回、Substackで読者の方から「アイサンサンを穴として狙いたい」という声があったため、分析対象に加えた。逃げ馬としての展開がハマるかどうかが鍵になりそうだ。
第3部:TARGETを使った展開予想と補正タイムの比較
展開予想──逃げ・先行馬が極端に少ない
TARGETの機能で脚質を色分けしてみると、今回は逃げ・先行馬が非常に少ないことがわかる。
前走で逃げていたのはエンブロイダリーとアイサンサンくらい。想定される展開は以下の2パターンだ。
アイサンサンがハナを主張して逃げる
エリカエクスプレスが自分のペースで逃げる
もしアイサンサンが無理にハナを主張せず、エリカエクスプレスがマイペースで逃げられれば、武豊騎手の絶妙なペース配分、いわゆる「豊マジック」で前残りの可能性も十分にある。
補正タイムの比較
G1で勝ち負けするには補正タイム「116〜118」、少なくとも90以上が必要とされる。各馬の数値をは以下の通り。
過去のデータで最も高い数値を出しているのはクイーンズウォークの「99(金鯱賞)」。エンブロイダリーやカムニャックの前走数値は案外低い。
注目穴馬①:ココナッツブラウン──驚異的な瞬発力
私が狙いたい穴馬の1頭目はココナッツブラウン(牝6歳、父キタサンブラック)。
3歳の頃から注目してきた馬で、重賞でも安定して掲示板に載るようになっている。
過去の3勝クラス(マイル戦)で勝った時の個別ラップが秀逸だ。直線の1400m地点で「10.4秒」というトップクラスの瞬発力を記録している。前半が遅かったため全体時計は目立たないが、一瞬の脚はG1クラスに通用するものを持っている。
人気次第ではあるが、狙ってみて面白い1頭だ。
注目穴馬②:ジョスラン──ポテンシャルの塊
もう1頭の注目馬はジョスラン(牝4歳、父エピファネイア)。G1を3勝したエフフォーリアの全妹にあたる良血馬だ。
まだキャリアは浅いが、ポテンシャルはかなり高い。
前走・小倉牝馬Sの個別ラップ
11.3秒 → 11.4秒 → 11.3秒という速いラップを3ハロン連続で刻み、最後までバテずに走り切っている。この持続力は大きな武器だ。
調教の個別ラップ
ウッドチップでの最終追い切りは、全体時計こそ速くないものの、ラスト2ハロンは11.9秒→11.4秒としっかり加速。道中は一定のペースで走ってから最後に加速するパターンで、折り合いがついている証拠だ。1週前の追い切りと比べると全体的にやや遅いが、レースに向けた微調整と見れば問題ない。
人気がないなら、ジョスランから狙ってみる手は十分にある。
まとめ:今週の馬券戦略
今週は以下の穴目3頭から少額で馬券を楽しむスタンスでいく。
🥥 ココナッツブラウン──一瞬の脚はG1級
🌸 ジョスラン──良血の伸びしろに期待
🚂 エリカエクスプレス──武豊マジックで前残り
エンブロイダリーを軸にしても荒れそうな匂いがするレース。どの馬を最終的に買うかといった細かい話は、Substackの方で。
今回の説明で使用したスライドはSubstackの購読者チャットに貼ってあるので、気になる方はチェックしてください。
それでは、良い週末を。











