競馬予想には展開、調教、血統、パドック、タイム指数、AIスコアなど多くの要素がある。
しかし、全部やろうとすると負ける。すべてを総合した結論はオッズとほぼ同じになり、JRAの控除率を超えられないからだ。
回収率100%を超えるには「他の人と違う軸」を持つ必要がある。ここでは比較的取り組みやすい3つの方法と、競馬力を底上げする1つの習慣を紹介する。
ファクター①:「来ないルメール」を見極める
ルメール騎手は勝率約3割、複勝率約6割と圧倒的な成績を誇る。だが裏を返せば、7割は負け、4割は馬券外に飛ぶ。
「来るルメール」と「来ないルメール」を仕分けられれば、それだけで勝負レースが見えてくる。ルメール騎手にも苦手な条件はある。ダートの短距離、オッズが極端に被っているケースなどだ。
実力以上に名前で人気を集めている馬を見つけ、「消し」の判断ができれば、2〜4番人気の馬を軸にして妙味あるオッズを狙える。人気馬を疑うことが、最も手軽な差別化の第一歩になる。
ファクター②:ハイレベル戦を見つける
「レベルの低いレースの2着馬より、レベルの高いレースの5着馬の方が強い」これは珍しくない。
しかし次走で人気になるのは着順が綺麗な2着馬のほうだ。だからこそ、前走のレースレベルを正しく評価する必要がある。具体例を挙げよう。
2026年オークスで穴人気が予想されるジュウリョクピエロ。私は前走の忘れな草賞(リステッド)で、7番人気だったこの馬を狙っていた。根拠はTARGET frontier JV(以下TARGET)で確認した前々走のレースレベルだ。
TARGETで同レースに出走していた馬の次走成績を調べると、ジュウリョクピエロと同じく後方にいた4着・5着馬が次走で勝ち上がっていた。前有利の展開で後方から差せなかった馬たちが軒並み好走していたことから「ハイレベル戦だった」と推測でき、補正タイムも優秀。
結果、人気薄のまま狙い撃ちできた。TARGETを使えば、こうした隠れた強い馬を効率よく見つけられる。
ファクター③:補正タイムのスイートスポットを狙う
補正タイムとは、そのクラスの平均的な勝ちタイムを100として算出した指数のことだ。特にTARGETの「補正タイム9」は、2勝クラス(旧900万下条件)を勝てる力を100として数値化している。
注目したいのが「スイートスポット102〜109の法則」だ。
負けた馬の中でこの範囲の補正タイムを出し、かつ次走で4番人気以下になった馬を機械的に単勝で買うと、回収率が101%を超えるというデータがある。
たとえば「3歳1勝クラスの2着馬だが、補正タイム101(古馬2勝クラスでも勝ち負けできる水準)を記録していた」こんな馬がTARGETで簡単に見つかる。
次走で人気がなければ積極的に狙う価値がある。
プラス1の習慣:予想してリアルタイムでレースを見る
3つのファクターに加え、ぜひ身につけてほしい習慣がある。
予想をしたうえでリアルタイムでレースを見ることだ。結果を知ってから映像を見ると、どうしても結果論のバイアスがかかり学びが薄くなる。
自信がないレースでも「ちょっと面白そうだな」と思った馬の馬券を100円だけ買っておく。たかが100円といえども、身銭を切ることで集中力が上がり、予想と結果のズレが鮮明になる。次に狙える馬も自然と見えてくる。
レースを見るときに最も注目すべきは「折り合い」だ。
馬は本来、半日でも走れるスタミナを持っている。距離不安の正体は多くの場合「折り合いがつくかどうか」に帰結する。
スタート後1〜2ハロンで無駄な力を使わずピタッと折り合えているかを観察するだけで、次走の距離延長で狙える馬が見えてくる。
まとめ
みんなと同じ予想をしていては回収率は上がらない。
「来ない人気馬を消す」「前走のレースレベルと補正タイムを確認する」「100円でもいいから買って生でレースを見る」
この3つの繰り返しが競馬力を高め、自信を持って勝負できるレースを増やしてくれるはずだ。
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